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近畿大学理工学部実験実習~夢サイエンス~(3年生 英数コース プログレス)

 8月29日(水)、3年生英数コースプログレスの生徒を対象に、「近畿大学理工学部実験実習『夢サイエンス』」を実施しました。初めに大学の大きな講義室で先生方の自己紹介を聞き、その後各実験室に分かれて、実験実習を受けました。大学の先生や大学生に教えてもらいながら実験をしました。大学の施設ということで少し緊張しましたが、楽しく実験を行いました。

◎ 物理系実験

テーマ1:分光器で光を見てみよう
 回折格子を用いた簡易分光器を作成して、様々な光源(蛍光灯、LED、豆電球、自然光)からでる光のスペクトルを観察しました。

テーマ2:放射線を見よう
 ドライアイスを用いた拡散霧箱を作成して、放射線の飛跡を観測しました。飛跡が見える原理を考えました。

◎化学系実験

テーマ3:光る分子をつくる
 私たちの身の回りにはたくさんの光る分子があり、日常生活において我々はそれらを利用して生活しています。例えば蛍光灯は物質が光を吸収し、発光する蛍光という現象を利用しています。今回は、希土類という金属イオンと簡単な有機分子を反応させ、紫外線をあてると様々な色で光る分子を合成しました。

テーマ4:-196℃の世界を体感しよう
 気体の窒素は-196℃で液体になります。このような非常に低い温度では、身の回りの物質の性質が大きく変わります。今回の実験では、はじめに液体窒素の安全な取り扱い方を勉強しました。その後、膨らんだ風船やゴムボール、植物などを液体窒素に浸けて、それらの性質がどのように変化するかを観察しました。

テーマ5:紫外線を使って「オリジナルのハンコ」を作ろう!!
 ダンボールや牛乳パックへの印刷法は、「凸版印刷」と呼ばれ、印鑑や木版画と同じ原理で多数の複製(印刷物)を作る方法です。印刷のための「版」には、「感光性プラスチック」という紫外線で硬化するプラスチックが使われています。今回の実験では、実際に「感光性プラスチック」を使って、オリジナルの「ハンコ」を作り、印刷の原理を学びました。

テーマ6:水って大事!!水を知ろう
 私たちの最も身近に存在する化学物質「水」に関わる実験を行いました。水にどんな物質が溶けているのかは水を見ただけではわかりません。それを知るための様々な分析法があります。その中で、溶けているイオンの種類(定性分析)とその濃度(定量分析)が簡単にわかる「比色法」を用いて、ミネラルウォーター、河川の水を分析しました。

◎生物系実験

テーマ7:ゲノムDNAを多角的に観察しよう
 ゲノムDNAを顕微鏡で観察すると、染色体としてみることができました。次に、かんてん(羊かんの成分)を利用した「電気泳動」の技術と紫外線を使ってDNAを蛍光発色させて観察しました。

テーマ8:口腔粘膜からのDNA採取
 DNA の構造と機能、細胞構造、酵素機能についての入門的な体験実験を学習しました。自身の口腔粘膜細胞からゲノム DNA を抽出する方法を学び、DNAを沈殿させ可視化し、観察しました。

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