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6月生徒朝礼 校長訓話(6月20日)

 先週6月14日に大阪も梅雨入りしました。6月16日から20日の間は、「梅子黄なり(うめのみきなり)」といい、梅の実が熟して色づく頃となります。また、梅雨の時季に咲く花として、栗の花があり、栗の花が咲き散ることから、梅雨入りのことを「栗花落(ついり)」とも表現します。

 今日は、「やる気」と「習慣」について話をいたします。東京大学薬学部の池谷裕二先生は、ある雑誌の中で、「やる気」という単語は、できない人によって創作された無責任な逃避の為のための方便とし、アメリカの科学記者のベネディクト・キャリーの「できる人に共通する特徴として、システムに従う」ことを紹介しています。やる気がでるのを待つのではなく、勉強する時間になれば粛々と始める。やり始めることでやる気を導くということ、スイッチを入れれば、自動的にやる気がついてくるということ、いわゆる習慣化について言及しています。新しい習慣を創るためには、個人差・項目による差はあるものの、平均66日(2か月)を要するとのことです。

 登校すれば授業時間割という学習計画相当のものがあり、それに従い準備(予習)を行ったうえで授業に臨むことができます。授業を受けた後には必ず振り返り、自身の学習状況(取り組んだ時間・取り組み方)を把握することが必要になります。そして、自身の学習を調整して下さい。

 学校外での生活時間についても、無理のない学習計画表を作成し、勉強する時間になれば、粛々と取り組むようにして下さい。もうすぐ、長期の夏期休暇があります。まずは、自身で学習計画表を作成して下さい。ただし、1週間内で調整がつくような学習計画表です。

 学習を習慣化させ、「やる気」を気にする必要のない学習生活を構築して下さい。