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理工学部体験〈夢サイエンス〉を実施しました
8月26日(火)3年生の全コースと2年生の医薬コース・英数コースアドバンストの希望者を対象に「近畿大学理工学部実験実習〈夢サイエンス〉」を実施しました。物理系・化学系・生物系・エネルギー系に分かれて、以下のような実験実習に参加しました。大学の先生や大学生に手厚く教えてもらいながら、実験を行いました。大学の施設ということで緊張していましたが、楽しく実験に取り組むことができました。大学での学びがより一層楽しみになるような体験でした。
物理系
テーマ 1:低温の不思議
水は温度が低くなると氷に、温度が高くなると水蒸気に変化するように、温度が変化すると物質の性質も変化します。日常生活では体験できないほどの低い温度(低温)になったときに、物質はどのように変化するかを観測しました。
テーマ 2: 放射線を見よう
ドライアイスを用いた拡散霧箱を作成して放射線(α線)の飛跡を観測し、飛跡が見える原理を考えました。
化学系Ⅰ
テーマ 3:あったかい!つめたい!化学のフシギを感じよう
私たちの身の回りにある化学物質(分子)は、化学反応だけでなく、溶ける、混ざる、蒸発するなどの単純な現象においても分子レベルの大変革があり、大きな熱の発生・吸収が生じます。どの反応の温度変化が一番大きいかを体験しました。
テーマ 4:アンチエイジングに効く天然分子や食品はどれ?
身の回りの材料、繊維、食品、お薬などだけでなく、私達人間や他の生物も分子で成り立っています。生物由来の分子の中の老化の原因の1つとされる酸化ストレスを緩和する「抗酸化能」を示すものの代表的な天然の抗酸化分子と身近な食品の抗酸化能を調べました。
化学系Ⅱ
テーマ 5:人工ホタルを光らせてみよう!
蛍の光などで知られる化学発光物質。その1つであるルミノールによる発光現象と、蛍光物質の添加により様々な色の発光が観察できる化合物を用いた化学発光の実験から、化学反応が織りなす「人工ホタル」の光を体験しました。
テーマ 6:水って大事!!水を知ろう
水にどんな物質が溶けているのかをを知るための様々な分析法があります。溶けているイオンの種類(定性分析)とその濃度(定量分析)が簡単にわかる「比色法」を用いて、ミネラルウォーターと河川の水を分析しました。
生物系
テーマ 7: 発酵の力!微生物ウォッチ
私たちの身の回りには沢山の微生物が飛んでいて、いろいろなものを醸(かも)しています。「醸し」があるから、お酒や納豆が作れますし、排泄物や生き物の死骸も消えてなくなり物質が循環します。そして、時に、微生物は大空に舞い上がり、世界中を醸す旅をします。色々な環境で生きる微生物を観察しました。
テーマ 8:染色体をみてみよう
染色体には遺伝子の本体であるDNAが含まれています。染色体の数や形は生物によって決まっており、ヒトは46本、タマネギは16本です。染色体の形は細胞が分裂するときに最も良く観察できます。今回は発芽したタマネギの根端部を染色して、分裂期のタマネギの細胞で見られる染色体を観察しました。
エネルギー系
テーマ 9:パン酵母から学ぶバイオエネルギーのしくみ!
パン酵母が砂糖を分解してエタノールや二酸化炭素をつくり出す「アルコール発酵」のしくみを体験しました。身近な材料を使いながら、微生物の力でエネルギーが生まれるしくみや、それがどのように私たちの暮らしに役立っているのかを楽しく学びました。
テーマ 10:植物が光合成で利用する光を見る
植物が光合成を行うためには、最初に光を捕まえる必要があります。この体験実験では、光を捕獲するために必要となる色素を植物から抽出し、それらに紫外線ライトを当てることで出てくる蛍光を観測することで、我々が色づいて見える(可視)光とは何か、また光合成で利用される光とは何かを観察しました。



