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平成29年度 9月朝礼 校長訓話 「期待外れ」を「大きな希望」へ

 先日のオープンスクールは、本当にご苦労様でした。皆さんの笑顔、来校した人たちの笑顔が、溢れる素晴らしいイベントになったと、とても嬉しく思っています。たくさんの笑顔は、間違いなくチーム近大附属としてのチームワーク、チームプレーの賜だと感じています。改めて近大附属の大きな力を実感できたことを感謝します。

 今日は9月のスタートに際して「期待」という言葉についてお話をします。日頃の生活の中で「期待通りだった」とか、「期待外れだった」などと言う場面があります。期待の「期」という字は、ここでは「あてにする」という意味になり、「待」はもちろん「まつ」という意味です。

 つまり期待とは「あてにしてまつ」という意味になり、期待外れとは、あてにして待っていたのにあてが外れたということになります。そこで今日は期待外れと感じた時に思い出して貰いたい例え話を紹介します。

 昔、ある繊維会社が業績を伸ばすために製品である布地を海外へ輸出しようと、発展途上の国へ2人の社員をセールスマンとして派遣しました。しばらくすると1人の社員から連絡がありました。「社長、絶望的です。この国の人たちは、まだきちんとした服を誰も着ていません」と。その後、もう1人の社員から連絡がきました。「社長、最高です。この国の人たちは、まだきちんとした服を誰も着ていません」と。

 この2人の違いがわかりますか。最初の社員は、皆が服を着ている中で会社の布地の良さを宣伝して、うまく販売しようと考えていたことが期待外れになりました。その国では服をちゃんと着る文化が、まだ十分でない状態でどうやって販売すればいいのかわからずに絶望しました。

 それに対してもう1人は、この国はこれからその文化が育っていくのだから、そこにはきっと可能性があり、そのチャンスをうまく掴めば大きなビジネスになるので最高と考えました。

 皆さんは、自分たちの環境、状況をどのように捉えますか。周りが何かをしてくれることをいつのまにか無意識に期待している自分に気づくことはありませんか。「あてにしてまつ」だけでなく、「自分に何ができるか」、「自分の力だけでは難しそうでも、仲間とチームで取り組めば良い方向に変えられるはず」と自分で前へ進むことが重要です。

 一生懸命、頑張っても、解決できない問題に悩むことは誰にでもあり、その時、「壁にぶつかった」と表現することがあります。自分の行く手を遮る厄介な問題は、目の前に高くそびえる壁のように感じてしまうようです。

 「目の前にあるのは、壁じゃなくて扉である」という言葉があります。壁にぶつかっていると悩んだ時に、それは扉、明るい未来へ通じる扉だと考えてみる。そう思うだけで、向き合い方が違ってくることがあります。扉なら無理に押しのけたり乗り越えたりしなくても、ちょっとした工夫で開くことができます。

 目の前の状況を、自分の視点や発想を変えることで、「絶望」から「最高」へ、「期待外れ」を「希望」へと、自分の未来の扉を開いてくれることを期待しています。

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