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平成29年度 6月朝礼 校長訓話 「陽転思考」

 入社面接の時に、「あなたはこれまで運がよかったですか。それとも運が悪かったですか」といつも質問される社長さんがいたそうです。そしてこの会社では筆記試験の結果がいくら良くても、面接で運が悪かったと答えた人は不採用になったそうです。

 運が悪かったと答えた人は、環境のせいでやりたいことができなかった、チャンスさえあれば自分はこんなところにはいなかったなどと、うまくいかなかった原因を自分以外の周りのせいにすることが多いと判断されたそうです。

 ところが運が良かったと答えた人は、うまく出来た時にも自分ひとりだけの力で頑張れたわけではないと話し、また失敗した時にも家族や周りの人の優しさを感じ、もっと自分が努力しなければと思ったと笑顔で話すそうです。つまり自分は運が良かったと受け止めている人は、色々なことに感謝する心や大切なことに気付く力を持っている人だとなるそうです。そんな心を持っている人や前向きに考える人が集まれば、仕事上の難問や予想を超える困難への対応も、仲間と助け合いながら会社を支える人材となる判断したそうです。

 実はその社長さんは、パナソニックの創業者である松下幸之助氏です。そしてこの考え方は陽転思考と呼ばれ、今、改めて注目されています。この考え方は、若い頃に荷物を船に積み込む作業中に誤って海へ落ちた時に、周りに助けられ九死に一生を得たご本人の経験から生まれたそうです。

 陽転思考とは、事実は一つだと受け入れ、それに対するプラス、マイナス両方の考え方や感情を受け止め、その中から良いものを選択し次へつなげる考え方です。それは、どんなことに対してもプラスの面を見つけ、自分自身で希望や意欲をかき立てる考え方となり、多様な人々と共に生きる世界では重要な力となります。それは、ネガティブシンキングの対軸であり、プラスのことだけを考えて、すべてを肯定するポジティブシンキングとは少し異なるようです。

 自分の中に眠る強さを自分で掘り出す力を身につけて欲しいと願っています。その一つとして、笑顔で返事や挨拶ができることも大きな力となるようです。今日から取り組んでくれることを期待しています。

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